「やっぱり買えません」中古戸建て・築古物件の「買付撤回」、後悔しないための伝え方
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この記事で伝えたい結論は、「買付撤回は、理由を明確に、関係者への感謝を忘れずに、誠実に対応することが、後々のトラブルを防ぎ、自身の信用を守る最善の方法」ということです。
中古戸建てや築古物件の購入を進める中で、様々な理由から「やっぱり買えない」という判断になることがあります。価格の安さに惹かれて購入を決めたものの、現地調査で思わぬ不具合が見つかったり、資金計画に不安が生じたり。そんな時、どうやって不動産会社や売主さんに「買付撤回」を伝えれば良いのでしょうか。ここでは、実務家としての経験から、後悔しないための具体的な伝え方と注意点をお伝えします。
なぜ「買付撤回」が必要になるのか
中古戸建てや築古物件は、新築と違い、建物の状態が一つ一つ異なります。安価な物件ほど、経年劣化や前の所有者の使い方による影響が大きい場合も。
- 現地調査での発見: 専門家(建築士など)に依頼したインスペクション(建物状況調査)で、基礎や構造躯体の深刻な劣化、雨漏りの痕跡、シロアリ被害などが判明する。
- 修繕費用の試算: 見た目では分からなかった部分の修繕に、当初想定していた予算を大幅に超える費用がかかることが判明する。
- 融資条件の変更: 事前に聞いていた融資条件が、物件の状態やその他の要因で変更になり、資金計画が成り立たなくなる。
- 法的な問題: 敷地の境界線や建築基準法上の問題など、購入後に問題となりそうな法的なリスクが浮上する。
これらの「買えない理由」は、決して机上の空論ではなく、現場で必ず確認すべき現実的な問題です。慎重に見極めた結果、購入を見送る判断は、むしろ賢明な選択と言えます。
「買付撤回」を伝える前に確認すべきこと
買付証明書(購入申込書)を提出した後に撤回する場合、まずは提出した書類の内容を再度確認しましょう。一般的には、買付証明書は法的な拘束力は持ちませんが、不動産会社との信頼関係に関わってきます。撤回する理由が、本当に「買えない」と断言できるものか、冷静に判断することが重要です。
現地で見るポイント:修繕費に関わる部分
特に築古物件では、以下の点は必ず確認しておきたい項目です。ここで想定外の費用がかかりそうなら、買付撤回も視野に入れます。
- 基礎: ひび割れ、欠け、沈下などの有無。特に「打放しコンクリート」の状態は経年劣化が出やすい部分です。
- 外壁・屋根: ひび割れ、剥がれ、色あせ。屋根はドローンで確認できる場合もありますが、足場を組む必要がある場合は費用がかさみます。雨漏りの痕跡がないか、天井や壁にシミがないか注意深く見ましょう。
- 水回り: 給排水管の劣化、水圧、水漏れの痕跡。築年数が古い場合、配管の交換が必要になるケースが多いです。
- 構造: 柱や梁に傾き、腐食、シロアリ被害がないか。専門家によるインスペクションが最も確実です。
購入前に確認すること:登記簿謄本と役所調査
- 登記簿謄本: 所有権や抵当権の状況、面積などを確認します。特に「区分地上権」や「地上権」などの権利関係に注意が必要です。
- 役所調査: 都市計画法上の用途地域、建ぺい率・容積率、建築確認済証の有無などを確認します。増改築の履歴や、既存不適格建築物(現在の法律では建てられないが、以前は合法だった建物)でないかも把握しておくと良いでしょう。
買付撤回を伝える際の具体的なステップ
撤回を決めたら、感情的にならず、以下のステップで誠実に対応しましょう。
ステップ1:撤回理由を明確にする
「なんとなく不安だから」という曖昧な理由では、相手も納得しにくいものです。インスペクションの結果や、具体的な修繕費の見積もりなど、客観的な根拠を準備しましょう。
ステップ2:担当の不動産会社に連絡する
まずは、担当の営業担当者に電話で連絡するのが基本です。メールでの連絡は、記録が残る反面、ニュアンスが伝わりにくいため、最初の連絡は電話で行うのが良いでしょう。 :
ステップ3:誠意をもって伝える
- 「この度は、大変申し訳ございませんが、〇〇(具体的な理由、例:インスペクションの結果、修繕費用の見積もりなど)により、購入を見送らせていただきたく存じます。」
- 「ご迷惑をおかけしてしまい、大変恐縮です。」
- 「(もしあれば)〇〇不動産様には、大変お世話になり、感謝しております。」
このように、事実を冷静に伝え、相手への配慮を示すことが大切です。
ステップ4:書面での確認(必要であれば)
念のため、後々トラブルにならないよう、撤回する旨を記載した書面(メールでも可)を送付しておくと、より確実です。不動産会社によっては、撤回届の提出を求められる場合もあります。
大家目線での注意点:買付撤回が与える影響
買付撤回は、一度決めたことを覆す行為です。不動産会社との関係性が悪化したり、他の物件を紹介されにくくなる可能性もゼロではありません。だからこそ、撤回する前に「本当にこの物件は買えないのか」を徹底的に見極める必要があります。
- 「安かろう悪かろう」の過信: 価格の安さだけに目を奪われず、建物の状態や周辺環境を冷静に判断しましょう。
- DIYやリフォームでの対応: 自分で直せる範囲か、業者に依頼する必要があるのか。採算が合うかを現実的に考えることが重要です。
- 賃貸に出す場合の想定: 購入後に賃貸に出す場合、どのくらいの家賃が取れるのか、入居者が見つかるのか。修繕箇所が、入居者の満足度にどう影響するかまで想像できると、より深い判断ができます。
「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること。」アインシュタインの言葉のように、見誤ったまま進むのは、自分自身にとって良くない結果を招きます。慎重な判断と、誠実な対応が、不動産取引を成功させる鍵となります。
初心者がまずやるべきこと
買付撤回という選択肢は、あくまで最終手段です。まずは、購入したい物件が見つかったら、焦らず、信頼できる不動産会社と共に、物件の状態を徹底的に確認する姿勢を持ちましょう。そして、複数の物件を比較検討し、数字で判断することを心がけてください。
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※アナデジ大家
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